やけど・傷跡修正

やけどの初期治療から、過去のやけど・けがでできた傷跡や瘢痕拘縮の修正手術まで、
形成外科専門医が診察し、保険診療の範囲で対応いたします。
外傷性刺青に対するQスイッチレーザー治療は、保険適用となる場合があります。

やけど(熱傷)の初療について

Burn Treatment

やけどの初療

やけど(熱傷)は、深さと範囲によって治り方が大きく変わります。受傷直後の数日間にどのような処置を行うかで、その後の傷跡の残り方が決まると言っても過言ではありません。
軽いやけどでも、水ぶくれができたり、皮膚が白っぽくなっていたり、しびれて痛みを感じにくい場合は、見た目以上に深いことがあります。自己判断で市販薬を塗って様子を見る前に、医療機関で状態を確認することが大切です。

1. まずは「冷やす」ことが最優先

受傷直後は、衣服の上からでも構いませんので、できるだけ早く冷水でジンジンする痛みが収まるまで長い時間をかけて冷やしてください。全身状態に支障がない限り、病院受診よりもまずは冷却が最優先です。
水ぶくれは無理に潰さず、そのまま医療機関へお越しください。

2. 深さの診断と適切な創傷管理

やけどはI度・II度(浅達性・深達性)・III度に分類されます。II度のうちでも深達性以上は跡が残りやすく、植皮などの手術が必要になる場合もあります。
当院では形成外科専門医が深さを確認し、湿潤療法を基本とした創傷管理で治療を行います。

3. 治った後のケアまで一貫して

やけどは「治った」あとも油断できません。色素沈着や肥厚性瘢痕、ケロイドへ進展することがあるため、上皮化後も保湿・遮光・テープ療法といったアフターケアが重要です。
必要に応じてレーザー治療や、後述する瘢痕修正手術につなげていきます。

4. お子さんのやけどは特に早めに

小さなお子さんは皮膚が薄く、大人と同じ温度・時間でもより深く受傷しやすい傾向があります。「たいしたことなさそう」と感じても、診察で状態を確認することが大切です。
ご家族にも、状態と治療方針をご説明いたします。

傷跡修正・瘢痕拘縮形成

Scar Revision

傷跡修正・瘢痕拘縮

けがややけど、過去の手術によってできた傷跡が、盛り上がってしまった(肥厚性瘢痕・ケロイド)、引きつれて関節の動きが悪い(瘢痕拘縮)、見た目が気になるといったお悩みに対しては、形成外科専門医の形成手術が選択肢となることがあります。
当院では形成外科専門医が、皮膚の張力線(しわの方向)や血流、瘢痕の状態を確認し、手術方法を検討します。

1. 単純切除縫合

幅広くなった線状の傷跡や、ひきつれの少ないケロイドに対して行う基本的な手術です。瘢痕部分を切除し、皮膚の張力線に沿って縫合することで、線状の傷へ置き換えます。
術後はテーピングや内服薬で再発を予防します。

2. Z形成術・W形成術

関節をまたぐ瘢痕拘縮や、引きつれによって表情が動きにくいといった機能的な障害がある場合に行う術式です。皮膚をZ字・W字に切り込んで組み替えることで、ひきつれの軽減を目指します。
診察のうえ、瘢痕の状態に応じて検討します。

3. 植皮術・局所皮弁術

広範囲な瘢痕拘縮で、単純な縫合や形成術だけでは皮膚が足りない場合には、植皮術や局所皮弁術を選択します。健常な部位から皮膚を移植したり、周囲の皮膚を移動させたりして欠損を補います。
当院では形成外科専門医が診察し、手術方法を検討します。

4. 形成外科専門医による一貫対応

傷跡や瘢痕拘縮の治療では、皮膚の構造や治癒の経過を踏まえて治療方針を検討します。
当院では日本専門医機構認定形成外科専門医が、診断・手術・術後ケアまで担当します。医学的に必要と判断される場合、手術は保険診療で対応可能です。

外傷性刺青のQスイッチレーザー治療

Q-switched Laser for Traumatic Tattoo

外傷性刺青

転倒してアスファルトで擦りむいた、鉛筆の芯が刺さった、花火や爆発で粉じんが入り込んだ──こうした怪我のあと、傷が治っても皮膚に色素が残ってしまうことがあります。これを「外傷性刺青(外傷性色素沈着)」と呼びます。
外傷性刺青は時間が経っても自然には消えず、長年コンプレックスとして抱えている方も少なくありません。

1. 保険適用となる場合があります

外傷性刺青に対するQスイッチレーザー治療は、健康保険の対象となる場合があります。ファッションタトゥーの除去は自費診療ですが、けが・事故が原因の色素沈着については診察のうえ保険適用の可否を判断します。
診察のうえ、保険適用の可否と治療方針をご説明します。

2. Qスイッチレーザーの仕組み

Qスイッチレーザーは、ごく短時間(ナノ秒単位)に強いエネルギーを照射することで、皮膚の中に残った色素粒子だけを選択的に破壊します。周囲の正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えながら、色素を体外へ排出させていく治療です。
当院では状態を確認しながらレーザー照射を行います。

3. 治療回数と経過

色素の濃さ・深さ・範囲によりますが、おおむね2〜3か月に1回のペースで、数回の照射を行うことで徐々に薄くしていきます。照射後は軽い水ぶくれやかさぶたになり、1〜2週間で皮膚が落ち着きます。
その間はガーゼ保護や軟膏処置を行いますので、指示に沿ってケアしてください。

4. レーザーで難しい場合は手術も

色素が深い部位に大量に入り込んでいるケースや、範囲が狭く瘢痕も伴うケースでは、レーザー治療だけでは限界があります。その場合は前項の傷跡修正手術と組み合わせて治療を検討します。
状態に応じて、レーザー治療と外科的治療を組み合わせることがあります。

やけどや傷跡でお困りの方へ

やけどや傷跡のお悩みは、時間が経っていてもあきらめないでください。
形成外科専門医が、保険診療の適用可否も含めて診察いたします。

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